君の名は。と語りたいオタク

遅ればせながら君の名は。見てきました。

 

発表直後に駆け込んだ新海監督オタクが「優勝!!優勝!!」と叫んでいたので僕も9月頭に見る予定だったんですが伸びに伸びてようやく。

 

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映画館で新海監督作品見るの初めてだったので、ビルと電車と夕焼けと雨の新海監督ワールドに大画面で浸れて興奮しました。

 

  ストーリーはなんていうかアク抜きされて食後にもたれない新海監督作品という雰囲気で「持ち味のSFっぽさ出してエンターテイメントに寄せて調理加工されました!!」

という感じで、監督インタビューとか見てても、監督自身の意向としてやりたいこと前面に出すより、複数人の手を渡りながら編集・完成された作品なんですけど、だからこそここまで大ヒットしたのかなあと思います。(新海監督古くから好きな人にとって、新海監督映画が中高生のデートムービーに使われるとか完全に意味不明な状況と思いますがこの辺はプロデュースの仕方なんでしょうね…)

 

  新海監督ってもうちょっとネッチョリした作風だしRADWINPSももうちょっとネッチョリした作風だと思ってたんですけど君の名は。は湯上りに一杯やれそうな感じ、金曜ロードショーとかでサマーウォーズの代わりに放送できそうな雰囲気になってたので結構度肝抜かれましたが、監督の得意な緻密な町描写は三葉の都会への憧れと上手い具合にマッチしてたしこれはこれでやりたいことと得意なことが組み合わさっていい感じになったんじゃないかなと思いました。

 

  監督インタビューでは「観客の喜怒哀楽を揺さぶる自信がついてきました」と言っていたので、だからこそ今回みたいに感傷的な作風からエンタメに振り切ることもできたんじゃないかなー。なんて思いました。次回作はどんな作品になるかいよいよ予想つかなくなったのでそういう意味では今後楽しみですね。

 

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僕は基本的に映像美目的で行ったので映像美でお腹いっぱい、食後にももたれず安心だね!って感じであったのである意味1番恩恵を受けた客層かもしれません…

 

 

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ストーリー後半の、ちょっと物足りないというか、役場のところ等"多分シーンはあったけどカットされたんじゃね??"的なところが気になったので、ストーリー補完要素も兼ねたAnotherSideも家に帰って読んだんですけど最後の三葉パパのストーリーが伝奇SFって感じになってて面白かったです。

本編の方であまり触れられなかった神社の失われた歴史って実はこうだったのでは?とかなんで避難させる結末に至ったのか?みたいな核心的なところも本編で推測できる範囲+αくらいで書かれていたのでよい外伝でした。ストーリーは映画とコレ見て満足した感じでしたね。

 

そういえばユキノ先生出てきましたけど、高校生と不貞疑惑で東京から故郷へ帰り、その後赴任先の高校も無くなってしまったユキノ先生はどこ行ったんでしょうか……あの人も災難ですよねw波乱万丈すぎる人生、今後も新海監督作品に出て酷い目に遭わされないといいなと思いました(オイ)